MIKIMOTO
パールのブレスレット&ペンダント
私たち日本人にとって、一番親近感があり、かつ人気のあるジュエリーはパールではないでしょうか?
多くの人が何かしらのアイテムを持っているジュエリーの定番的存在だと思いますが、実はひと口にパールと言ってもさまざまな種類があり、それぞれに個性があります。私が女性像を考えながらパールを選ぶとき、最も気を付けるのは「珠のサイズ」。珠の大きさは成熟度を反映するからです。例えば、小粒のベビーパールは若々しい印象、あこや真珠なら端正、大粒の白蝶真珠は艶のある色っぽさというように、大粒になればなるほど年齢を重ねたからこそ似合う迫力が出てきます。
今回は、大粒の白蝶真珠があしらわれたブレスレット&ペンダントと、4連のあこや真珠のブレスレットを重ね付けしました。白蝶真珠の湛える貴婦人のような気品とバランスを取るには、清楚なあこや真珠のブレスレットひとつでは少し物足りない。あこや真珠をいくつか重ねることで、白蝶真珠に匹敵するオーラを放ち、双方を美しく引き立てる効果が生まれます。パールの個性を見極めて、今の自分に似合うものを選びとる――そのセンスを磨くことで、定番的なパールのお洒落から一歩進んだ、自分らしいパール使いが楽しめるようになるはずです。
CREA世代にオススメしたいのは、シンプルなパールから一歩進んで、個性の違うパール同士を上手にミックスするコーディネート。
伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。
Column
伊藤美佐季のジュエリーのある人生
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2015.01.04(日)
photographs=Masashi Ikuta(makiura office)
styling=Misaki Ito
hair=Koichi Nishimura(angle)
make-up=FUSAKO(ota office)
model=Charleen Weiss
text=Miwako Yuzawa