BVLGARI
ブルガリの「ビー・ゼロワン」コレクション
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名門ジュエラーには、時代を超越するデザインのアイコニックなジュエリーがあるものですが、ブルガリの「ビー・ゼロワン」もまさにそんなコレクションのひとつです。
私は、不変の美を誇る定番的なジュエリーをつけるときにこそ、「どうつけるか」にこだわるようにしています。ステディとして毎日つけられるようなジュエリーの場合は、個性を出すために、つけかたで遊ぶのです。
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「ビー・ゼロワン」にはさまざまな種類が出ていますが、セラミックのモノトーンのシリーズを見たとき、地金とは異なる新鮮な印象を持ちました。そして印象が違う2種類、ブラックのクールな潔さとホワイトの知的な気高さ、双方をミックスできたら面白いなと思ったのです。
黒と白でリングを合わせたり、ピアスなら左右あえて違う色をつけた今回のスタイリングは、そんな発想から生まれたもの。いつも身につける定番のジュエリーだからこそ、時にあしらいかたを変えたり、冒険したりすることで自分らしさを表現するといいと思います。
ブルガリの代表作でもある「ビー・ゼロワン」。ローマの建築物にインスパイアされたという螺旋状のラインを、イタリアらしくモダンに仕上げたデザインに、エターナルな美が宿る。こちらはブラック&ホワイトのセラミックを使用。
伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後、スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。
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Column
伊藤美佐季のジュエリーのある人生
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2017.02.13(月)
photographs=Masashi Ikuta(makiura office)
styling=Misaki Ito
make-up=Itsuki
hair=Takayuki Shibata
text=Miwako Yuzawa
CREA 2017年3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。