CARTIER
「アミュレット ドゥ カルティエ」のロングネックレス
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このところ、ファッションでは気負わず楽しめる服が人気です。私自身も、心地よく過ごせることが服選びの重要ポイント。しかし、何気ないからこそ大事なのが素材のよさやディテール。素材が上質でないと気持ちよくないし、何より袖を通したとき気分が上がる感じがしないのです。実はこれ、ジュエリーにも同じことが言えると思います。
今回ご紹介した「アミュレット ドゥ カルティエ」のロングネックレスは、外見のためにつけるのではなく、自分が心地よく過ごすためのジュエリー。華奢なチェーンは美しく肌に溶け込み、丸みを帯びたチャームは何気なく手で触れると、なんだか優しい気持ちに。首にさらりとかけても素敵ですが、下の写真のようにブレスレットっぽくつけてみても。
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洋服を着崩す感覚でアレンジすると、オリジナリティが出てこなれた感じになります。身につけると深みが増して洗練された雰囲気に仕上がるのは「本物」だからこそ。「アミュレット=お守り」という名にふさわしく、毎日を気分よく過ごすためのお守りのような存在のジュエリーだと思います。
「アミュレット=お守り」という名のごとく、胸に秘めた願いを解き放つパワーをもったジュエリー。繊細なチェーンには、ふっくらと丸みを帯びたグリーンのマラカイトとマザーオブパールのチャームが10個あしらわれて。チャームのセンターには、一粒のダイヤモンドが煌めく。
伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後、スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。
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Column
伊藤美佐季のジュエリーのある人生
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2016.11.28(月)
photographs=Masashi Ikuta(makiura office)
styling=Misaki Ito
make-up=Masayo Tsuda(mod's hair)
hair=Nori Takabayashi(angle management)
text=Miwako Yuzawa
CREA 2016年12月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。