CARTIER
「クレ ドゥ カルティエ」のダイヤモンドケースの時計

時計「クレ ドゥ カルティエ」(WG×ダイヤモンド×サファイア) 自動巻き、ケース径31㎜ 4,250,000円/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター) ※WG=ホワイトゴールド

 数ある時計ブランドの中でも、お気に入りのひとつがカルティエ。どの時計をとっても、どこかエレガントで、パリらしいシックな気品があると思います。特に文字盤のクラシカルなデザインが好き。個人的にもカルティエの時計は長年愛用していますが、見るたびに満たされた気持ちになれる、永遠の美しさがあると思います。

リング「マイヨン パンテール ドゥ カルティエ」(WG×ダイヤモンド) 960,000円、ニット 95,000円 ※WG=ホワイトゴールド

 今回ご紹介した「クレ ドゥ カルティエ」は、とても「時計らしい時計」。レディスとしてはやや大ぶり、厚みのあるラウンドフェイスで、これから先スタンダードとして長く使える飽きのこないデザインに魅かれました。数多くのバリエーションが揃いますが、私が選んだのはケースにぐるりとダイヤモンドが取り巻いているもの。軽やかさと優雅なダイヤモンドの輝きのマッチングが絶妙で、さりげなくリュクスな感じが今っぽい。

 こんな時計は、ざっくりとしたローゲージのニットに合わせ、エフォートレスな感じに着こなすのが気分です。ダイヤモンドが輝く時計をさらりとつけることで、大人ならではの余裕を感じるカジュアルに仕上がるのです。

フランス語で「クレ(=鍵)」という名の「クレ ドゥ カルティエ」。かつて置時計を巻き上げるために使われていた鍵を連想させる、ほっそりと長いリューズには、カボションカットされたサファイアがあしらわれている。

伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後、スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。

Column

伊藤美佐季のジュエリーのある人生

ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。

2015.12.25(金)
photographed=Masashi Ikuta(makiura office)
Styling=Misaki Ito
hair=Go Utsugi(signo)
make-up=FUSAKO(ota office)
model=Siri
text=Miwako Yuzawa

CREA 2016年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

冬にしたいふだんのこと、と映画

CREA 2016年1月号

冬にしたいふだんのこと、と映画

定価780円