VAN CLEEF & ARPELS
ヴァン クリーフ&アーペル
「ペルレ クルール アントレ レ ドア リング」
ヴァン クリーフ&アーペルというと、「アルハンブラ」に代表されるエレガントな宝飾品のイメージがありますが、時代の3歩先をいくような斬新なジュエリーも数多く発表しています。画期的なだけでなく、それがデイリーに使えて、幅広い年代に似合うデザインに仕上げているのが、このメゾンの真骨頂なのです。
カボションの色石とダイヤモンドが指と指の間を飾る「アントレ レ ドア」のオープンワークリングは、先進的なメゾンのクリエイションを象徴するデザインです。色石とダイヤモンドというコンビネーションや、指の間にまるで浮いているように見える遊び心あるデザインは、インパクトのある手元に仕上げてくれます。
カーネリアン、マラカイト、ターコイズという個性的なハードストーンを使っているのも特徴で、ジュエリー界のトレンドを示唆しているように思います。冒険心溢れるデザインを、最高のサヴォアフェール(職人技)で仕上げているからこそ、古びないジュエリーとして、長く愛用することができるのです。
オープンリングによって、ふたつのモチーフをつなげた「ペルレ クルール アントレ レ ドア リング」。片側には独特のカラーが特徴のハードストーンを、もう片側にはダイヤモンドをセッティング。美しいドーム形を描くカボションが指先を彩る。それぞれの色石にマッチするカラーのゴールドビーズで枠取られたサイドビューも印象的。
伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後、スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。
Column
伊藤美佐季のジュエリーのある人生
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2017.01.01(日)
photographs=Masashi Ikuta(makiura office)
styling=Misaki Ito
make-up=Masayo Tsuda(mod's hair)
hair=Nori Takabayashi(angle management)
text=Miwako Yuzawa