ストレスは諸悪の根源。溜めない工夫が大切

靴洗いは、夫担当。苦手な家事は10分でも分担してくれると大助かり。

 職場の理解もあり、横浜に住む母もいざとなると来てくれる。そんな恵まれた環境にある井本さんの目下の悩みは「夫が出張族のためなかなか協力を得られないこと」だという。そんな夫に、あえて井本さんがお願いしているのは、「自分の苦手な家事を夫に担ってもらうこと」。しかし毎日12時過ぎないと帰って来ない出張族の夫にはスピードを要する家事や時間のかかるものは無理。そこで“靴洗い・ゴミ捨て・ベランダ掃除”の担当に。「私が嫌だなと思う家事をちょっと手伝ってもらうことで、“やってもらった感”が高まりストレスが溜まらない」。気になる旦那さまの反応はというと、「サバイバル能力が高い人なので、何でもサラリとこなしています。私がママ業をお休みする日も、冷蔵庫にある材料で食事を作っています」と頼もしい。

お友達を家に呼ぶことも、楽しいストレスリリース。

 また、働くママが敬遠しがちな「お友達を家に呼ぶ」ことも井本さんにとってはストレスリリースになっている。「育休中に友達になったママ友と保育園のお迎えで会うと、誰かの家に集まって持ち寄り夕食会になります。みんな忙しくても食事は和食中心の手作りだったり、キッチリ片付き過ぎてないお家だったり、似たようなタイプの人ばかり。2~3家族が集まれば、子どもは子ども同士で遊び、大人は大人の話もできてストレス発散ができる」のだそうだ。

 この食事会には良いポイントがもう一つ。「いつ誰が来るか分からない状態であれば、部屋が散らかるのを防げる」ということ。つい面倒になりがちな部屋の片付けも、「誰かが遊びに来てくれるかも」というワクワク感で前向きに乗り切れるようだ。

 仕事と育児を両立に必要なことは、「いかに自分がハッピーでいられるか」だと話す井本さん。期待値を上げずに、人と比べない。自分自身の物差しを大切にする。そんな小さな習慣がストレスのない、幸せな両立生活を支えている。

Column

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2014.11.27(木)
文・撮影=HITOMINA