住友奈奈さん
家族:夫、梓貴ちゃん6歳、龍馬くん2歳
会社名:日本コカ・コーラ株式会社
部署:経営戦略本部
肩書き:マネージャー
勤務体制:1時間時短勤務&週1在宅
今回ご紹介する住友奈奈さんは大学卒業後、2つの外資系企業に勤務したが、なじみのある消費財メーカーにあこがれて2005年に日本コカ・コーラに入社した。2014年7月からはマネージャー職として働いている。
属する部署は経営戦略本部。売り上げ予測やマーケティングROI(マーケティング戦略への投資を効率化するために、投資対効果を客観的に把握するための指標のこと)の測定などのプロジェクトに携わり、海外のチームとも連携を取りながら、マーケティングの効率化をはかる。
現在時短勤務で毎日16時半退社。勤務時間もフレックスなので、朝は少し早めに来たり遅く来たりと多少融通がきくのも子育て中の身には助かる。
さらに、週に1度は在宅勤務、自宅でできることと社内でやるべきことを分けながら効率よく仕事を進めている。
「ここ2、3年で会社の子育て支援制度は急激に進んだという実感があります」と住友さん。
梓貴ちゃんの育休から復帰後、在宅で仕事をしたいと相談したときは、上司が骨を折ってくれてやっと可能になった。それが4歳違いの龍馬くんのときには子育て支援制度としてきちんと整っていた。「ワーママが増えれば増えるほど、ワーママが働きやすくなる」と実感する。チーム内に女性は少ないが、男性もパパが多く、理解もあり、働きやすい職場だ。
恵まれた環境とはいえ、仕事は決して楽ではない。
海外とのやり取りでは自宅から電話会議に参加をすることもあり、持ち帰りの仕事も多い。電話会議のときは、なんとか会議時間までに子どもには寝てほしいと思うが、「そのオーラは出さないように気を付けます」と住友さんは笑う。
「自分のペースに子どもを巻き込むのではなく、子どものペースを優先することが大切ということが最近やっとわかってきました」という住友さん、「怒ってしまうことも多いけれども、なるべく子どもが満足感を得られるまで子どもの気持ちに付き合うようにしています」。
多忙な毎日の中、もう一つ大切にしていることは、「子どもが少しさびしがっているときのサインを見逃さない」ことだ。
いつでも一緒にいられるわけではないワーママだからこそ、子どものSOSをキャッチするアンテナは磨いておきたい。
子どもが一緒にいてほしいと思っているときに、仕事に行かなければいけないのはつらい。けれども早めにお迎えに行ったり、ちょっと早起きをしていっしょに散歩をしたり、子どもに手紙を置いておいたりするなど、様々な方法でコミュニケーションをとるように気を配っている。
2014.09.16(火)
文・撮影=HITOMINA