Jポップの王道をてらいなくやりきっている
伊藤 山口さんは、いきものがかりっていうバンドに、どんな印象を持っていますか?
山口 メロディも歌詞もJポップの王道で、その王道をてらいなく、やりきっているところが心地よいですね。
伊藤 そうですね。ところで、さっきからバンド、バンドって呼んじゃってますけど、いきものがかりってバンドではないんですかねぇ。最近はガールズバンドブームだし、コピーされることも多いと思うんですけど。でも、サポートありきのグループだし……グループですかねぇ。Wikiってみたら“日本の3人組音楽グループ”って書いてありました。
サウンド的にもバンドってよりはポップスってイメージですね。ビジュアルやサウンドよりは、メロディ&歌詞に重きを置いているというか。
山口 ポップスは、メロディと歌詞が大切ってことじゃないですか?
伊藤 個人的にいきものがかりといえば「ありがとう」と「じょいふる」、曲発注やコライト(共作)の時にリファレンスとしても使ったことありますね。グループの印象は“元気な生徒会”ってイメージです。
山口 生徒会長っぽいですよね?
伊藤 ドリカム的な感じで、どちらかというと女子に支持される印象なのですが、ライブなんかでは男女比どんなふうになっているんですかね? 7:3で女子が多いってイメージですが、彼らのライブに行ったことありますか?
山口 単独のライブを観に行ったことはないのですが、カップルでも、女の子友達でもいける感じの安心感はありますね。
伊藤 ですよね。なんかその安心感こそ“元気な生徒会”って感じを醸し出しているんですよね。曲はオーソドックスな“爽やか応援ソング”であり、ちょっと友情。なんていうか、まっすぐすぎて照れくさい、そんな世界観を素で表現できるのが、このグループの魅力であり安心感かな。
2014.10.30(木)
文=山口哲一、伊藤涼