スポンジの進化が今めざましい
2、3 テクニック要らずで美肌になれる名作。ザ・ライトバルブ スポンジ 1,200円、五角スポンジ 4個入 500円/シュウ ウエムラ
4 きめ細かな感触が肌にフィット。アナ スイ スポンジ 500円/アナ スイ
一方、ファンデーションでもスポンジの進化が今めざましい。
シュウ ウエムラの発見は、肌の上を弾むようにタッピングしながら塗れるヒョウタン型スポンジ、ディオールが発見したのは、プロが握った形を再現する黒いタマゴ型スポンジ。いずれも、プロのアーティストがスポンジを使ってメイクする時のテクニックやタッチを再現するために生まれ、設計されたもの。
メイクはともかく小道具の形状と質が、仕上がりを大きく左右する。特にファンデのスポンジは、肉厚なほど自然に、弾力があるほど均一にファンデが仕上がるのがひとつのマジック。それがこういうスポンジを生んだのだ。
化粧品の進化に負けないほど意味のある道具の進化を、もう侮ってはいけない。化粧品の次の時代の始まりを予感させるほど、道具の進化は重要なカギなのだ。
齋藤薫 Kaoru Saito
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『人を幸せにする美人のつくり方』(講談社)、『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『Theコンプレックス』(中央公論新社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数。
Column
齋藤 薫 “風の時代”の美容学
美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。
2014.09.01(月)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫