世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。

 第41回は、小野アムスデン道子さんがバンクーバーで堪能した美食の意外な背景に迫ります。

自然と隣り合わせ。仕事帰りにちょっとカヤックへ

 カナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州は、太平洋に面している一方、内陸部は緑豊かで自然に恵まれたところだ。最大の都市であるバンクーバーも人口230万人の大都市でありながら、仕事帰りにはカヤックで海に繰り出し、ダウンタウンからすぐに見えている山に気軽にトレッキングに出かけられるという、自然との共生が何ともうらやましい街である。

カヤックから、すぐ向こうにビルやコンドミニアムが見えるバンクーバー。
車で約30分も走れば、緑いっぱいのトレイルや長さ137メートル、谷底からの高さが70メートルもある吊り橋があるキャピラノ渓谷がある。

 ダウンタウンの対岸にあるグランビル・アイランドのパブリックマーケットには、野菜や魚介類、精肉など地元産の食材が並び、きれいな水で地ビールを造るブリュワリー・パブなどもある。これまた新鮮さがうらやましい地元の台所であり、観光名所にもなっている。

左:パブリックマーケットは、地元の人も観光客も訪れていつも大賑わい。
右:出来立てのビールが飲める「グランビル・アイランド・ブリューイング」にて。

Granville Island Brewing (グランビル・アイランド・ブリューイング)
所在地 1441 Cartwright Street, Vancouver, BC V6H 3R7, Canada
電話番号 +1-604-687-2739
URL http://gib.ca/

2014.07.08(火)
文・撮影=小野アムスデン道子