ビーチに寝そべりながら圧巻のサンセットを楽しむ

ボートステーション1付近はリゾートホテルのおしゃれなバーも。

 ホワイトビーチは北からボートステーション1・2・3と、3つのエリアの目安があります。ビーチは境界なく続いているのですが、それぞれでテイストが微妙に異なっています。1はリゾートの洗練された空気が流れ、集まっているのはツーリストが中心。2には島最大の繁華街(?)であるショッピングモールの「Dモール」があり、いちばん賑やか。3はバンガロー系の宿が主流で、ローカルな雰囲気。木立の合間に、海小屋風の小さなバーを発見したりもします。

 日中のホワイトビーチは、ビーチパラソルが一線に連なり、輝く太陽の下、お昼寝をする人もいれば、マリンスポーツを楽しむ人もいて、アクティブな雰囲気。それが17時を境にがらりと変わります。

夕刻に合わせてビーチ・バーが出没したボートステーション付近。くつろぎながらサンセットを。

 ビーチのあちこちで、テーブルやゴザ、クッションがパラソルの群れにとってかわり、あっという間にオンザビーチのバーに大変身! ビーチに寝そべりながら、夕刻から夜の時間帯を楽しむシチュエーションに変わります。

 ホワイトビーチは西側を向いていますから、真っ白なビーチがレッド・ピンク・パープルと変わっていくサンセットは圧巻! けれど、そんなロマンティックな雰囲気の中にも、どこかゆるりとした脱力感があるのが心地いい。Tシャツやビーチドレスのカジュアルなスタイルで、ドリンクを片手に、素足で白砂に模様を描いて遊んだりしつつ、それでも視線は沈みゆく太陽を追いかけている、ような。

地元の子供達も遊ぶボートステーション3付近。ローカル気分でのんびりできます。

 あるがままの自分で、南の自然に身を投じることができるボラカイ島。この気持ちよさは20年前も、今も、そしてこれからも、変わらないことでしょう。

ボラカイ島
アクセス マニラから国内線でカティクランへ約1時間。トライシクルで約5分。船で約30分。またはマニラからカリボへ約1時間。陸路を約1時間30分、そして船で約30分。
おすすめリゾート ディスカバリー・ショアーズ・ボラカイ
URL http://www.discoveryshoresboracay.com/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2014.06.21(土)
文・撮影=古関千恵子