〈「殴られ蹴られ、首を絞められ…」「先生もいじめに加担した」小学校で“陰湿イジメ”を受けた元人気子役“細山くん”こと細山貴嶺(30)が語る、小学生時代のイジメ被害〉から続く
「太いけど細山です!」のキャッチコピーとお坊ちゃまキャラで人気を博した元子役タレントの細山貴嶺さん(30)。テレビで活躍する一方、幼少期からいじめに遭い、自殺未遂をするほど追い詰められた時期もあったという。
その後、慶應義塾大学卒業と同時に芸能界を引退し、ゴールドマン・サックスに入社。現在は動物医療の会社を起ち上げたばかりの細山さんに、子役タレント時代から現在に至るまでの話を聞いた。(全3回の3回目/1回目から読む)

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「僕はいわゆる“デブ子役タレント”だった」
――0歳から20年以上芸能界で活動されていたということですが、尊敬している先輩はいますか。
細山貴嶺さん(以降、細山) 僕はいわゆる“デブ子役タレント”だったので、ホンジャマカの石塚英彦さんとか、パパイヤ鈴木さんはすごく尊敬していましたし、実際、とても優しくしてもらっていました。
――やっぱりつながりがあるんですね。
細山 そうですね。希少種なんですよ、デブ子役タレントって(笑)。
――一緒にブッキングされることが多かった?
細山 そうなんです。『元祖! でぶや』で石塚さんとグルメレポートとかもさせてもらいましたし、僕が痩せるまではたぶん、“次世代のデブタレント”として丁重に扱ってくれてたんじゃないかっていう気がします(笑)。

「どんどん食べているうちに自然と丸くなって…」子ども時代からぽっちゃり体型だった
――細山さんが痩せたことで関係性にも変化が?
細山 ダイエット後、大学卒業と同時に芸能界も辞めてしまったので、裏切ってしまったような気持ちはありますね。
当時同じようなキャラの子もいなくて、だからこそ良くしてもらったのに、恩を仇……では返してないけど、ちょっと申し訳ないなぁ、みたいなのはありました。
――昔からぽっちゃり体型だったんですか。
細山 そうですね。僕が食べているところを見るのが好きな母親がたくさん料理を作ってくれていたので、どんどん食べているうちに自然と丸くなっていきました。
2025.09.03(水)
文=小泉なつみ