中国から伝えられた美しい「文字」
日本の文化の核心を担う文字もまた、中国から伝えられたものだ。中でも初めて中国を統一した始皇帝の秦は、度量衡や貨幣、車軌、さらに文字も小篆に統一。この篆書体に続き、漢代に正式書体として用いられたのが「隷書」だ。静謐で無表情な篆書に対して、波勢といううねりを持つ隷書から楷書・行書・草書が発達。石や金属に刻む文字から紙に書く文字へと変遷した。
『美しい隷書 ─中国と日本─ 』展
会場 台東区立書道博物館
会期 2014年4月4日(金)~7月13日(日)
料金 一般500円(税込)ほか
電話番号 03-3872-2645
URL http://www.taitocity.net/taito/shodou
2014.06.14(土)
文=橋本麻里