スキーヤー憧れのゲレンデと至福の温泉に恵まれた土地

 スイスとの国境にほど近い、イタリアンアルプスの山あいの町ボルミオ。温泉地、スキーリゾートとして知られ、豊かな自然に癒やされる至福のバカンス地だ。

 イタリアンアルプスの山あい、ヴァルテッリーナ渓谷の小さな町ボルミオは、アルペンスキーの世界大会の会場としても知られる、スキーヤーの天国だ。

 ロープウェイで標高3000メートルに昇り、雪景色の中でホットチョコレートを飲むという贅沢な過ごし方もできる。夏には山麓に広がるなだらかな丘でハイキングを楽しむ家族連れでにぎわう。自転車レース“ジーロ・ディタリア”のコースでもあるステルヴィオ峠が奥に控え、世界中から自転車乗りたちも訪れる。

 そんなアクティブな一日の後には、至福の温泉が待っている。日本と比べて湯量の少ないイタリアでは、もともと温泉は治療のためのものであり、クリニックとしての役割を果たしてきた。

 しかし1998年から、イタリアの温泉は革命的変化を迎える。QCテルメが、「バーニ・ヴェッキ」の再建プロジェクトに着手。ジャグジーやパノラミックな屋外プールを導入したスタイリッシュな温泉は、イタリアで初めて“リラクゼーションとしての温泉”という新たな温泉のあり方を確立し、若い層にも人気を得た。

 温泉でゆっくりした後は、中世の雰囲気が漂う石造りの町を散策したい。石畳の道を歩けば、タイムスリップしたような感覚に包まれる。

 町を流れるアッダ川の対岸には、花を飾った山小屋風の家が連なり、フォトジェニックな田園風景が広がる。ここボルミオには、ゆったりとした時が流れる。

CREA Traveller 2026年冬号
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