1917年開館、サウスウェスト芸術の中心地
◆New Mexico Museum of Art[ニューメキシコ美術館]
青空の下で楽しむサンタフェのミュージアムめぐりは、歴史的なエリアであるサンタフェ・プラザからスタート。まず訪れたいのが、壮麗なプエブロ・リバイバル様式建築が美しいニューメキシコ美術館です。

絵画や彫刻、写真、ニューメディアなどジャンルも幅広く2万点以上を所蔵し、ジョージア・オキーフ、グスタフ・バウマン、アンセル・アダムスをはじめ、著名作家の作品も随時展示。ニューメキシコの美しさに魅せられたアーティストの感性に触れられる貴重な場所となっています。


見る者の胸に迫りくる魂の声
◆Georgia O’Keeffe Museum[ジョージア・オキーフ美術館]
20世紀アメリカを代表する画家、ジョージア・オキーフ。油彩画約140点、素描約700点を含む約3,000点もの作品や資料を所蔵し、世界最大のコレクションを誇るのがこちらのミュージアム。

ニューヨーク時代の初期から、ニューメキシコ時代、そして晩年に至るまで、彼女の人生の変化とその内面の移ろいを色濃く映した作品を一度に鑑賞できるのが、まさにこのミュージアムの醍醐味。
静謐な画面に秘められた、彼女の力強い沈黙の声に耳を澄まし、作品の世界観に没入できます。

なお、訪れる際は事前予約がおすすめ。ウェブサイトにてチケット購入とともに簡単に予約できます。

また、サンタフェ・プラザにはネイティブアメリカンの現代アートに特化した世界で唯一の公共美術館「 IAIA現代ネイティブアート美術館」も。その多様な表現の世界は圧倒的です。
さらにアート好きなら、絶対に見逃せないのが「キャニオン・ロード(Canyon Road)」。古くから多くの芸術家たちが移り住んできたアートエリアで、約800メートルの道沿いには、100軒以上のギャラリーやスタジオなどが立ち並び、この地区全体がまるでミュージアムのような雰囲気です。

2025.08.22(金)
構成・文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
協力=GO USA