コンテンポラリーアートやネイティブアメリカンの文化など、新しくも根源的なTHEアメリカに触れるアメリカ西部3州の旅。第2回は、日干しレンガのアドビ建築、ネイティブアメリカンのターコイズジュエリー、そしてクロスオーバーするカルチャーが魅力的なニューメキシコ州サンタフェへ。(第1回から読む)
ニューメキシコに魅了された芸術家ジョージア・オキーフの美術館へ
スペイン語で「ヌエボ・メヒコ」=「新しいメキシコ」を意味するニューメキシコ。16世紀半ばに黄金を求めて入植してきたスペインや隣接するメキシコ(スペインからメキシコが独立した際はその一部だったことも)の影響も受けて、ヒスパニックとネイティブアメリカンの文化が色濃く残っています。
ニューメキシコ州の州都サンタフェは、スペインから伝わった赤茶色のアドビ建築が並ぶ美しい街。粘土・砂・ワラなどを固めた日干しレンガのアドビ建築は、耐久性もあって夏は涼しく冬温かく、サンタフェの気候に合っています。
サンタフェには、アルバカーキ国際空港から1時間半ほど車などで移動する方法もありますが、サンタフェ空港からだと車で20分ぐらい。中心地には、ミュージアムやホテル、レストランが固まっていて、歩いて回りやすい街です。
ニューメキシコの荒涼としながらも美しい自然に魅了されたアーティストは、アメリカのモダニズムを代表するジョージア・オキーフ。ジョージア・オキーフ美術館も中心にある広場サンタフェ プラザから数ブロックにあり、残酷な美しさとも言える動物の骨、エロチシズム感じる花など名作がずらりそろっています。ニューメキシコにひかれていくジュージア・オキーフの生涯がたどれる展示にもなっていて必見。
ジョージア・オキーフ美術館
所在地 217 Johnson St, Santa Fe, NM 87501
電話番号 505-946-1000
https://www.okeeffemuseum.org/
2025.01.30(木)
文・写真=小野アムスデン道子