お菓子はご主人の手作り

 紅茶のお供、お菓子をご紹介しましょう。全て、ご主人・吉川さんの手作りです。

 まずは「スコーン」。「40代でイギリスにホームステイした時に、ホストファミリーの奥様に教わったレシピがベースです」と吉川さん。

 「プレーン」は、当日の朝に焼いたもの。全粒粉が入っていて、香ばしくサクサク食感。本場イギリスと同様に、クロテッドクリームとジャムを添えて供されます。

 もう1種類は「アレンジ」で、取材時は「シュトーレン風」。シュトーレンに使うドライフルーツやナッツが入った、贅沢な一品。ラム酒がほのかに香る、大人向きのスコーンでした。「今までに作ったのは、アールグレイ紅茶の茶葉を使ったものや、チェダーチーズと黒胡椒のチーズスコーン、トマトとバジルなど。ほぼ月替わりで作っています」。手でつまんで、気軽に食べられます。

 ケーキもほぼ月替わりで、イギリス伝統のものにこだわっています。取材時は、レモンの香りさわやかな「レモンドリズルケーキ」でした。定番の「キャロットケーキ」も予定しているとか。「ヴィクトリアスポンジケーキ」も食べたい!

 さらに、デミタスカップに入れて、上にカラメルをのせた、どこか懐かしい味わいのオリジナルの蒸しプリンもあります。

 「お客様の要望で、プレーンスコーンとプリンのセットもお出しするようになりました」と、「どっちもセット」もオンメニュー。

 さらにさらに、スイーツ好きとしては、お店のお菓子を全種類食べてみたくなりますよね。「オールスイーツセット」は、そんなプチ贅沢が叶う、スイーツ3点をケーキスタンドに盛り付けたメニュー。甘さ控えめのイギリスらしいお菓子と紅茶を時間をかけてゆっくり楽しめます。

 アレンジティーは、「気軽に、たっぷり飲んでほしい」との思いから、マグカップでサービスされるのが魅力的。「ロイヤルミルクティー」は、アッサム紅茶と低温殺菌牛乳を使った、まろやかで香り豊かな1杯。数種類のホールスパイスを注文があってからすりつぶして作る、香り立つ「チャイ」もオススメです。

2025.01.12(日)
文・撮影=そおだよおこ