朝食を3回も食べた飽食の朝!

左:目立たない小さな店ながら、目の前には車がずらり駐車していた。
右:店の中にあるラクサの屋台。2人がかりで、もの凄いスピードで調理されていく。

 車は一路、前日にお願いしておいたラクサ店を求めて走る。着いたのは、知らなければ通り過ぎてしまいそうな小さな店「泉春茶室(Chong Choon Café)」。朝の7時過ぎというのに、小さなお店の前には車がずらり。「駐車しづらい道にたくさん車が停まっている店は絶対に美味しい」とは、ガイドしてくださったインサー・ツアーズ&トラベルの鍋嶋さん。なるほど。午前11時頃には売り切れてしまう日もあるのだとか。スープの素材に何か加えてあるようで味に奥深さがある。辛さとココナツミルクのバランスも絶妙だ。ということで、2回目の朝食は、クチン一番店のラクサだった。

細めの米粉の麺に、辛みとココナツミルクのバランスが絶妙。他店に比べてエビと香草(シャンツァイ)が多めで、チキンともやしがバランスよく載っている。

 そして空港へ。日本へ帰るために、まずは国内線でクチンからクアラルンプールへと約1時間30分。その短いフライトで朝食が配られた。しかも、メニューには大好きなナシルマッが! マレーシアの定番朝食メニューで、ココナツミルクなどの香りをつけて炊いたご飯に、サンバルで炒めたジャコ、ゆで卵、野菜が添えられたもの。今回、ナシルマッは諦めていたのに、機内で出会うとは! そして、3回目の朝食(笑)。朝から2杯もラクサを食べたけれど、「別腹」と言う言葉があるけれど、スイーツじゃなくても別腹はできると確信したのだった。

同じサラワク州のミリにある「ミリ・マリオット・リゾート&スパ」のサラワクラクサ。スープがとろりと濃厚で、魚介の味が前面に出ていた。こちらも細い米粉の麺。

 同じサラワク州でも、以前、ミリの町で食べたときには、スープは細かく砕いたココナツが入っていてとろりとした濃厚なラクサだった。初めて行く国ならいろんなお料理をいただくのも楽しいけれど、2回目、3回目なら、気に入った料理を食べ比べるのも楽しいというもの。地域によっても、店によっても味は違うので、お気に入りの味を追求してみるのはいかがだろうか。ぜひお試しあれ!

【取材協力】
マレーシア政府観光局

URL http://www.tourismmalaysia.or.jp/

マリーナ・ベイ・サンズ
URL http://www.marinabaysands.com/

ラディソン・ブルー・リゾート・フィジー・デナラウ・アイランド
URL http://www.radissonblu.com/resort-fiji

シャングリ・ラ ラサリアリゾート コタキナバル
URL http://www.shangri-la.com/jp/kotakinabalu/rasariaresort

ヒルトン・クチン・ホテル
URL http://www.hilton.co.jp/kuching

ミリ・マリオット・リゾート&スパ
URL http://www.marriott.co.jp/hotels/travel/myymc-miri-marriott-resort-and-spa

インサー・トラベル&ツアーズ
URL http://www.insar.com/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航130回超・50カ国超、海外スパ取材200軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、楽園写真家三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)など。最新刊は薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)。
Twitter https://twitter@aisha_t
ブログ http://ameblo.jp/aisha

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2014.05.06(火)
文・撮影=たかせ藍沙