この記事の連載
どこに座っても居心地がいい
ひとり飲みはどの席でいただくかも重要。ここでは、掛け軸がわりに飾られた季節の手ぬぐいを眺めながらテーブル席で飲むことが多いけれど、大勢のときは座敷に上がってゆっくりいただくことも。
ひとり飲みにうれしいカウンター席には、鎌倉について書かれたさまざまな書籍とともに『ドラえもん』や『きょうの猫村さん』なども並べられているので、本棚に並ぶ背表紙をチェックしながら、ときには本を開いたりしつつ飲むのもまたいいのです。
このなんとも気取らない町のお蕎麦屋さんで、晩ご飯作りの前に、東京帰りの後にちょっとひと息、ほっこりできるのは本当にありがたい時間。ひとりで鎌倉を訪れた際には、ぜひ、地元民に混じってなごんでほしいなぁと思います。
「竹扇」といえばのお楽しみをもう一つ。
2階のお座敷では定期的に落語会(3,500円 ドリンク付き)を開催。次回は2025年1月だそう。詳しくはお店のInstagramをチェックしてみてください。会場でいただけるミニお弁当(600円・要予約)もあるそうですよ。
厨房からのにぎやかな笑い声や、注文が通る威勢のいい受け答え、たまに言い合い(笑)をBGMにすする蕎麦前のお酒とつまみ時間に癒され続けて20年以上。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
竹扇
所在地 神奈川県鎌倉市御成町9-31
電話番号 0467-22-2319
営業時間 11:30~16:00
定休日 不定休(Instagramで確認)
Instagram @sobachikusen
https://www.chikusen-soba.jp/
赤澤かおり(あかざわ・かおり)
料理雑誌の編集部を経て、フリーランスに。料理と旅の編集者として活動。料理本のほか、30年以上通い詰めるハワイについての執筆、単行本編纂も多数。近著に「人生にはいつも料理本があった」(筑摩書房刊)。
Instagram @kaoriakazawa.akalohasunny
Column
赤澤かおりの鎌倉ひとり飲み
鎌倉で暮らしながら、料理編集者として飛び回る毎日を送る、赤澤かおりさん。どんなに忙しくても赤澤さんが元気いっぱいなのは、地元・鎌倉でお酒を飲む時間。このシリーズでは女性のひとり旅も多い鎌倉で、「ひとり飲み」に優しいお店をご紹介します!
2024.11.16(土)
文=赤澤かおり
写真=榎本麻美