この記事の連載
- 横浜中華街の麻婆豆腐 定番篇
- 横浜中華街の麻婆豆腐 進化系篇
記録的な猛暑で、この夏はそうめんやかき氷など冷たいものばかりを食べていた人も多かったのでは? コメ不足騒動も沈静化した今こそ、おいしいごはんとアツアツのウマ辛い料理でしっかり汗をかいて代謝を上げようではありませんか!
そこで今回は、横浜中華街を熟知するグルマンたちに、中華街で食べるべき老舗の王道・麻婆豆腐を教えてもらいました。辛さも痺れもビリビリの本場四川の味から、マイルドマーボーまで辛さのレベルもさまざま。いずれも、ごはんがすすむこと必至の間違いないおいしさが待っています。
◆景徳鎮の「四川マーボー豆腐(本場の辛さ)」
まず最初に登場するのは「景徳鎮」の麻婆豆腐です。四川料理が大好きという、横浜のクラシックホテル「ホテルニューグランド」の副総支配人・谷口謙一郎さんが、「今日はビリビリしたい!」という時に通ってしまう麻婆豆腐をご紹介します。
「ここは路地裏にある、がっつり本場の四川料理店。名物の『四川マーボー豆腐』はめちゃくちゃ激辛ですが、花椒をきかせたビリビリ痺れる辛さなのでとても好み。実はこのお店には2種類の麻婆豆腐があるのですが、ひとつは普通のラー油の辛さだけの麻婆豆腐。私のおすすめは“本場の辛さ”と書いてある方ですので、お間違えなきように!!」(谷口氏)
四川省から仕入れた唐辛子・朝天辣椒(チョウテンラージャオ)と花椒をたっぷり使っていて、皿が運ばれた途端にぷわーっと食欲をそそる香りが卓上に炸裂します。醬(ジャン)は使わず、豆鼓(トウチ)でコクを出すのが景徳鎮流。お肉は牛肉を使っていて、藤沢で特注している豆腐はかたすぎず柔らかすぎず。刺激的な辛さが牛肉のコクと豆腐の甘みをこよなく引き立たせています。
また、平日ランチ限定でマーボー丼的な「四川風麻婆豆腐掛け御飯」も味わえます。ランチにも麻婆豆腐が2種類あるので、要注意!
景徳鎮(けいとくちん)
所在地 神奈川県横浜市中区山下町190
電話番号 045-641-4688
営業時間 11:30~22:00(L.O.21:30)、土・日曜・祝日11:00~
定休日 無休
アクセス みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩5分
https://www.keitokuchin.co.jp/
2024.10.09(水)
文=嶺月香里
写真=鈴木七絵