松田 麻美子さん
家族:夫、旺大(おうた)君6歳、恵麻(えま)ちゃん3歳

会社名:住商ブランドマネジメント(株) http://www.sbmc.co.jp/
勤務体制:時短勤務

 松田さんは、ドイツの高級織物ブランド「FEILER」社の総輸入元で働く2児のママだ。通販カタログの会社と取引をしている部署で、通販カタログ用の商品の提案をし、採用されればそれを受注発注、在庫管理などの業務を請け負う。入社してからこの3月で勤続10年となった。時短勤務ではあるが、責任もあり多忙な毎日だ。

 朝は、始業15分前には席に着き、ざっと1日の段取りを確認してから、朝礼に入る。受注発注処理は4時までには終わらせ、委託している倉庫にすべて送る。その後退社までに「今日できることはすべて終わらせ、明日に持ち越さない」をこころがけ、エンジン全開で業務遂行する。

 以前は、人に頼むことが苦手で抱え込むことも多かったという松田さん、今は考え方を改めた。子どもが急病などで、急に仕事を休まなくてはならないこともあるからだ。

「翌日作業」「未処理ファイル」などを作り、何が入っているか誰が見てもすぐわかるようにして、1日の終わりはすっきりとした状態になるよう心掛けている。そして、明日の段取りを確認して帰宅する。

「FEILER」の商品は、赤ちゃんから年配の女性まで幅広い年代に愛用されている。その柔らかな肌触りと吸水性からベビー用品も人気商品のひとつだ。松田さんはさらに母親向けの商品もあればと昨年「お出かけポーチ」を企画。子育ての経験を活かして細かいところにもアイデアを出した。子育てと仕事を両立することで、新たな視点で商品の企画を出せたことに手ごたえを感じている。

松田さんもお気に入りのFEILERのベビーアイテム。スタイとプティバス(おくるみ)は、柔らかな肌触りと吸水性に優れ、繰り返しの洗濯にも丈夫で実用的。

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2014.04.18(金)
文・撮影=HITOMINA