桐谷幸恵さん
家族:Eちゃん4歳、Nちゃん1歳2カ月

会社名:株式会社みんなのウェディング http://www.mwed.co.jp/
肩書き:みんなのウェディング事業本部 事業推進部 ファミリーウェディンググループ
勤務体制:フルタイム

 

 女性にとっては、妊娠出産が大きな人生の転機となるのが常だが、株式会社みんなのウェディングで働く桐谷さんもまた例外ではなかったようだ。

 桐谷さんは、第1子を妊娠中、切迫早産で2カ月入院。無事出産後、育休中に夫のイギリス留学についていくためIT関連会社を退職した。1年間、自身も子育てをしながら大学に通いマーケティングの学位を取得。その後2011年に帰国し、前職に復帰をしたが、第2子妊娠時も再び切迫早産で3カ月安静とせざるをえない状況となり退職を選択。第2子出産後、再び在宅でWebアクセス解析のレポート作成の仕事をはじめた。しかし育児から手が離れるのを待つと年齢的にも正社員として復帰するのは難しくなるという不安もあり、第2子が生後8カ月のころから再就職先を探し始めた。

 4歳児と0歳児を抱えての就職活動はむずかしくなかったのだろうか?

 第2子とのふれあいをもう少し楽しみたい気持ちもあったが、上の子が通う認証保育園の0歳児枠が空いた時点で下の子も預けた。

 就職活動はネット就職サイトを中心にすすめ、最終的にマタニティ、ファミリーを対象としたサービスをもつ株式会社みんなのウェディングに巡り合い再就職することができた。妊娠・出産・子育てを経験していることが、ハンデではなく武器になったのである。

 就職前は服を新しく揃えたり、平日になるべく買い物をしなくてすむよう、食材の宅配会員になるなどして準備を整えた。

 さて、再就職先の株式会社みんなのウェディングは、結婚式場情報サイト「みんなのウェディング(外部サイト)」を運営する会社だ。妊娠中でも育児中でも、結婚式をあきらめてほしくないという想いから、「家族」で叶える幸せな結婚式「みんなのファミリーウェディング(外部サイト)」というサイトも運営しており、人気を集めている。

 桐谷さんはそのマーケティング活動全般を担当し、Webサイト改善のための分析やコンテンツ企画などに携わる。自分の体験をもとにママたちの役に立つ情報を発信していけることにやりがいを感じている。

イベントにも積極的に参加。和気あいあいとした職場環境だ。(桐谷さんは後列右)

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2014.03.26(水)
文・撮影=HITOMINA