蜂蜜を使ったバス&ボディソープやサトウキビを使ったバター

日系4世のカイリー・マツダさん。

 KCCファーマーズ・マーケットに出店しているファーマー達のなかで、開拓者の日系移民2世、3世、今では4世の若い方も、親の農業を譲り受ける人が少なくありません。そのような農家は世代が替わり行くなか、若い世代が新しいアイデアを取り入れ、農法や経営もどんどん進化しているようです。

 健康を考えた自然農法などに留まらず、野菜と魚を同時に育てる、環境に優しいアクアポニックスという水耕栽培をするところも増えてきました。また、自分のファームで収穫したものを加工してKCCファーマーズ・マーケットで販売するところも多くなっています。ファーム内でカフェやツアーなどのビジネスを展開していくところもあります。

 KCCファーマーズ・マーケットなどで、生産者と消費者が直接つながり、顔が見えるようになったことも、農場や生産者個人がひとつのブランドとして認識される流れにつながっています。

KCCファーマーズ・マーケットのブース。

 そのひとつが「カフク・ファーム」で、日系4世の若い女性が父親の農業をサポートするために、収穫した果物で様々なプロダクトを作り、販売しています。また、畑にカフェを作りツアーも行う、観光客が多く訪れる楽しい場所として人気を高めています。

蜂蜜を使ったハンド&ボディソープ。

 KCCファーマーズ・マーケットではハワイ産の蜂蜜のほか、蜂蜜を使ったハンド&ボディソープなどを販売しています。なかでもお土産に大変人気なのがハニー&マンゴ・ボディー・バター・クリームで、肌にアレルギーを持つ方もこのバタークリームを使用している人が多いそうです。

左から、リリコイ・ジェリー(パッションフルーツ)、リリコイ・バター(パッションフルーツ)、パイナップル・パパイヤ・ジャム。各6ドル

 食品ではリリコイ・バターが人気です。ナチュラルなサトウキビを使用し、毎週ハンドメイドで作っているので、常に新鮮な状態で販売しています。リリコイ・ ジェリー、パイナップル・パパイヤ・ジャム、バニラキャラメルなどに加え、リリコイ・バルサミコ・ドレッシングもあります。賞味期限はバターは1年、その 他は3カ月なので、安心してお土産にできますね。

その場で食べられる新鮮なパパイヤも。

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2014.04.07(月)