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◆『ノラネコぐんだん』の「猫」誕生秘話

 累計300万部を超える大人気絵本シリーズ『ノラネコぐんだん』に登場する8匹のノラネコたち。子どもも大人もハマるかわいさ!

お話を伺ったのは

『ノラネコぐんだん』作者
工藤ノリコさん

ぽってりとした黄色い体がかわいいノラネコたち

 もともと「ノラネコぐんだん」は、作者の工藤ノリコさんが1998年から描き続けている4コママンガ『がんばれ!ワンワンちゃん』の脇役として、99年に初めて登場。

 その後、編集者の森綾子さんの発案で、彼らを主役にした絵本をつくることになり、2012年に第1作の『ノラネコぐんだん パンこうじょう』が発売された。

「ノラネコぐんだんを絵本の主人公にするにあたり、“軍団”と称しても違和感がなく、なおかつ多すぎない数で、と考え8匹にしました。描き始めると、パンづくりなど色々な作業の行程を絵で見せるのに、8匹がちょうどいい具合です」と話す工藤さん。

 思いのままに行動しては、失敗ばかりだけれど、どこか憎めない愛らしさがある。

ノラネコぐんだん ぺこぺこキャンプ

シリーズ11作目。ワンワンちゃんたちが、キャンプ場でホットケーキを焼いています。でも背後には、今回もやっぱり忍び寄る、黄色い影……!?

定価 1,430円(税込)
白泉社
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2024.06.11(火)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=平松市聖

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。