フランス菓子の技が光るチャイニーズ・アフタヌーンティー

 このような充実した内容のチャイニーズ・アフタヌーンティーができるのは、桃谷樓が中国料理店というだけでなく、系列にフランス菓子のお店『ラ・ポーズ』を経営しているから。シェフパティシエの青森正之さんは、『ホテルオークラ東京』入社後、フランスに渡り、M.O.F.(フランス最高峰職人の称号)パトリック・シュバロ氏の店『レ・クラリーヌ』、2ツ星のレストラン『ロワジス』などで修業した人物。本場で身につけた技で、本格的なフランス菓子を作っています。それだけでなく、青森さんは奈良県産無農薬栽培の大和茶をふんだんに使ったガナッシュのマカロンなど、地元・奈良に根ざしたお菓子も創作。お菓子は、アフタヌーンティーを楽しんだ後、テイクアウトもOKです。

 そして、もう一方のチャイニーズテイストのチャーシューメロンパンは、香港の点心師・李景平さんが担当が担当。テイクアウト用のマンゴープリンや杏仁豆腐も用意されています。

左:シックな空間に真っ赤なテーブルクロスが映えます。
右:テイクアウトのお菓子も充実。

 桃谷樓は、平成2年の本店オープン時から「子供たちに安心して食べさせられるレストランを創ろう」という思いで、自然の食材にこだわり、化学調味料を使わない中国料理を展開。後発ですが、幅広い年代に支持される中国料理の人気店として定評を得ています。

 新しくなったあべので、ここだけのアフタヌーンティーを楽しみましょう。

桃谷樓阿倍野賓筵
住所 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店タワー館 あべのハルカスダイニング13F  
電話番号 06-6625-2373

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2014.03.09(日)
文・撮影=そおだよおこ