パンとお菓子に囲まれる幸せな店内
大阪市営地下鉄四つ橋線で西梅田駅からひとつ目の肥後橋駅。江戸時代、橋の北詰に肥後・熊本藩の蔵屋敷があったことから、そう呼ばれるようになったのだそう。周辺はビジネス街ですが、2013年にリニューアルしたフェスティバルホールや国立国際美術館があり、様々な文化に触れられるエリア。大阪らしい川と橋の景観を楽しみながら中之島にかけて散策することもできます。
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『ブランジュリー タカギ』は、肥後橋駅から徒歩2分。店の目印は赤いテントとコミカルなイラストが描かれたサーフボード。気取りのないカジュアルな構えのお店ですが、1歩店内に入るとパンとお菓子の種類の多さに圧倒されます。大きなルヴァンやバゲットなど自慢のハード系のパンは、しっかり焼き込まれていて見るからにおいしそう。食パンだけでも何種類もあり、大きなテーブルも棚もパンとお菓子でいっぱいです。
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右:人気のフランスパンコーナー。
よく見ると、レモンやチョコレートのタルト、リンゴのパイ「ショソン・オ・ポム」など、ケーキ屋さんのようなお菓子の種類も多彩。一時ブームになったクイニーアマンやカヌレなども目立つ場所に置かれています。
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右:タルトのコーナー。
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「みんな、おやつが大好きでしょ。僕自身も食べたくなる(笑)。そんなおやつをいっぱい作りたくて」と店主・高木政彦さん。「お菓子屋ではないけれど、それぞれのお菓子のファンがいるんです」とにっこり。
8人の製造スタッフで早朝からフル稼働。クリームもコンフィチュールもサンドイッチも全て手作りで「野菜や果物を洗うところからスタートです」。
元々、子供さんがアレルギーで「添加物のない安全なパンを作りたい」という思いから、この道に進んだ高木さん。国産小麦粉と天然酵母のパン『パラダイス&ランチ』を開業して、「フランスにあるようなパン屋を街なかで」と、2003年7月にこちらをオープンさせました。
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右:ひとつひとつ丁寧に仕上げます。
2014.02.09(日)