自転車などのエコな方法で日本を巡る、新しい旅の形
坂を上りきると最初の目的地「震生湖」に到着です。この震生湖はその名の通り、関東大震災の影響で出来上がった湖だそう。日本で一番新しい湖でもあり、国の登録記念物に登録されています。
山の上にひっそり佇む水辺に立つと、その豊かな自然に、自分が今神奈川にいることを忘れてしまいそうです。自転車で来たからこその感慨にひたりながら、ひと息つきました。
ひと休みしたら、ランチへ。ここからは嬉しい下り坂、ちょうど菜の花が気持ちよく咲いていました。こうした季節を身近で感じることができるのもエコツーリズムならではの魅力ですね。
ランチをいただくのは、中井町の魅力を発信する「なかい里都まちCAFÉ」。この日は雲が多く、見ることができず残念でしたが、晴れた日は富士山を綺麗に望むことができるそう。
今回いただいた菜の花のパスタを初め地元の食材を活用したメニューが豊富な、なかい里都まちCAFÉには中井町の特産品も並びます。この日も採れたての菜の花などさまざまなものが販売されていました。
ゆるやかな丘陵地帯に位置する中井町は豊かな自然に恵まれ、さまざまな作物が採れるのだそう。里都まち(さとまち)なかいブランドという「これ!」という特産品を集めた独自の認定制度もあるのだとか。こうした地域ならではのお土産を手に入れながら旅を進めていくのも楽しいですよね。
後半戦は緩めの坂(といっても初心者の私にとってはじわじわしんどい登り坂)を再び上っていきます。キツイけど、こぎ続けていると、なんだか次第に心地よくなってくるような気もしてきます。
次の目的地は、相模湾を望むオリーブ園「ファームビレッジ湘南 中井オリーブ園」です。後もう少し!
2024.05.14(火)
文=水村真奈
写真=CREA編集部