雑誌や単行本、テレビなどで、簡単でおいしくできる家庭料理のレシピを提案し続けている料理家の飛田和緒さん。家族のために、訪れてくる友人たちのために、と日々もまた、本作りをするときと同じように、気づけばいつも台所に立ち、誰かのためにごはん作りをしているそう。
新刊『台所の相談室』では全国から寄せられた料理の“お悩み”に答えていますが、ここでは特別にCREA WEB編集部からのご相談にも答えてもらいました。新生活を始めた方にもおすすめのコツが満載です!
リアルな質問が集まって始まった連載
――新著『台所の相談室』は、200ページ超えの分厚い本ですが、そもそもどういった内容なのでしょうか。
そもそもはダスキンから発行している「喜びのタネまき新聞」というお客さんにお配りする冊子で連載しているもの(今も継続中)です。はじめは季節の料理連載でしたが、読者の方からいろいろ質問があるとのことで、それに応えていく連載に変わりまして、5年ほど続けてきたリアルな質問とお返事を料理とともにまとめたものです。
――例えばどんな質問があったんでしょうか?
そうですね、梅仕事のことも多かったですし、ひとつの素材をどうやって違うメニューで楽しめるかといったものや、クリスマスやお雛祭りといった季節の行事に作る料理などの質問も多かったです。
クリスマスは、子どもが独立して夫婦ふたりになってからでも楽しいクリスマスメニューを楽しみたいといった具体的なものだったり、娘といっしょに作るひな祭りのメニューをご希望だったり。
実際に編集部に届く質問だからか、内容もリアルで切実。だから、私もあれこれ考え、毎回一緒に勉強させていただくような気持ちでお答えしてきました。
2024.04.24(水)
文=赤澤かおり
撮影=榎本麻美