雑誌や単行本、テレビなどで、簡単でおいしくできる家庭料理のレシピを提案し続けている料理家の飛田和緒さん。家族のために、訪れてくる友人たちのために、と日々もまた、本作りをするときと同じように、気づけばいつも台所に立ち、誰かのためにごはん作りをしているそう。
新刊『台所の相談室』では全国から寄せられた料理の“お悩み”に答えていますが、ここでは特別にCREA WEB編集部からのご相談にも答えてもらいました。新生活を始めた方にもおすすめのコツが満載です!
今回は家計にやさしく、食卓がおしゃれになるお話です。
【相談】つい買ってしまう特売のトマト缶をおいしく食べたい
――輸入食材店やワゴンセールでびっくりするほど安いトマト缶を見つけると買ってしまうのですが、おしゃれな料理を作らなくちゃ! と気負ってしまって使いこなせていません。どうしたらおいしく食べられますか?
たしかに、家にあると便利なもののひとつですね。私もついつい手が伸びます。何もないときにもこれさえあれば、いろいろ助けになりますので、ストックしておくのはいいと思います。
私は時間があるときにトマト缶を使ってトマトソースを作っておくようにしています。作り方はいたってシンプル。炒めたニンニクとトマト缶をひたすら煮るのみです。
<おいしさのコツその1>
トマト缶はなんでもOK!
トマト缶にはホールとダイスの2種類がありますが、どちらを使ってもOK。特に決まりはありません。味はおんなじです。
<おいしさのコツその2>
にんにくとオリーブオイルを使う
まず、ニンニクをオリーブオイルで炒めてベースにします。いい香りが立ちのぼります。オイルはちょっと多いと思うかもしれませんが、これもおいしさのため。
<おいしさのコツその3>
半量になるまで煮詰める
あとはコトコト煮詰めるだけ! 半分くらいになるまでなので、ぐっと煮詰まります。
2024.04.24(水)
文=赤澤かおり
撮影=榎本麻美