対象になる医療費は?
医療費控除の対象になる費用、ならない費用には次のようなものがあります。不妊治療や出産関係費用も一般に認められます。
<○ 医療費控除の対象になるもの>
・医療機関に支払った診療費
・病気やケガの治療薬代(市販薬も可)
・通院にかかった交通費(公共機関の交通費やタクシー代)
・不妊治療、分娩費、出産に伴う入院費用
・レーシック、インプラントなどの目や歯の治療に該当するもの
<× 医療費控除の対象にならないもの>
・医師・看護師への謝礼
・健康維持、増強のためのビタミン剤やサプリメント
・自家用車のガソリン代や駐車料金
・差額ベッド代
・ホワイトニングや美容目的の歯列矯正
・健康診断や人間ドック
治療ではなく、美容目的や健康増進に関するものなどは申告できません。健康診断や人間ドックなども医療費控除の対象にはなりません。ただし、健康診断などの結果で重大な病気が見つかり、その後に治療を行う場合は医療費控除の対象となります。また、あんまやマッサージなども治療として行う場合は認められます。見極めがむずかしい場合は税務署に確認をするとよいでしょう。
医療費控除を受けるためには、医療機関にかかった領収書などを保管しておきましょう。交通費の場合は家計簿などにメモ書きでも大丈夫です。タクシーの場合は領収書をもらっておきましょう。特に出産予定のある人や大きな手術などを予定している場合は医療費が高額になることも多いためにしっかりと準備をしておくと安心です。
Column
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2014.02.23(日)
文=花輪陽子
写真=Andy Dean Photography / shutterstock