うちの子ベストショット④「祭りで買ったイカ焼き食べた過ぎ」

――コントユニット『コント犬』では、柴犬を飼いたいと話されていましたが、2匹目を迎えたい気持ちもありますか?

 めっちゃあります。お留守番の時、2匹だったら楽しいだろうとは思いますけど……今はむずいですね。2匹だと散歩もテクニックが必要になるでしょうし。

 最初は柴犬を飼ってみたいと思ってたんです。家の近所に(そら豆と)仲のいい柴犬がいて、会うといつも一緒に遊んでたんですけど引っ越しちゃって。……その子とも会わせてあげたいですね。

――本当にそら豆くん中心ですね。

 めっちゃ大好きです。僕は大学生の時にお笑いと出会って芸人になりましたけど、もしそこで犬を飼い始めていたら犬の仕事に就いていたかもしれない。それくらい好きです。

――かたまりさん、ここ数年で表情が柔らかくなった気がします。笑顔も増えましたよね。

 あ、本当ですか?(笑)そうなら100%、犬効果。犬のおかげです。

――では、そら豆くんはどんな存在ですか?

 うわぁ、なんだろうなぁ。……先生ですかね。なんかねぇ、思うんですよ。犬を見ていると、家族が帰ってくるとこんなに嬉しいんだ、こんなに喜ぶんだ。こんなにご飯が待ちきれないんだって。

 で、あぁ、そうか。自分も好きな人に会えたり、おいしいご飯を食べたりできることって幸せなんだなって再認識するんです。犬って邪念がないっていうか。目の前のことが嬉しいし、楽しいし、おいしいっていう。すべてを全力で楽しめるところは生き物として健全でいいなって。僕もそうありたいなって思うんです。

――泣いていたら、近くまで来て慰めてもくれるし。

 そう、だからティーチャーですね。一度でいいから犬になってみたい。で、何を喋ってるのか聞いてみたい。帰ってきて嬉しいんだなって思っていることも、本当はそうじゃないかもしれない。くさっ! って思っているかもしれないですけど、何を考えているのか知りたいです。それくらい大好きですね。

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水川かたまり

1990年7月22日生まれ。岡山県出身。2012年に鈴木もぐらと空気階段を結成。キングオブコント2021で優勝。2023年には単独公演「無修正」で全国ツアーを行い、2万人を動員した。

Column

お笑い芸人の“うちの子”紹介

今をときめくお笑い芸人たちが愛すべきペットとの生活を語ります。飼い始めたきっかけやその子のチャームポイント、可愛い! と思う瞬間や彼らとの暮らしのなかで気づいたことなど、たっぷり語ってもらいました。しゃべれども、しゃべれども、ペットへの愛は尽きないようです。

2024.02.29(木)
文=高本亜紀
撮影=杉山秀樹
写真=水川かたまり