お笑い芸人さんに一緒に暮らすペットを紹介してもらう「お笑い芸人の“うちの子”紹介」。第31回は空気階段・水川かたまりさん。

 奥さんがもともと飼っていたミックスのそら豆(オス、4歳)と暮らしています。幼少期、犬に噛まれた経験から、好きだったけれど触れなかったという水川さん。そら豆くんの人懐っこい性格にも助けられ、一気に距離が縮まってからはかけがえのない存在になったそうです。


最初は僕のほうが逃げ回ってた

――そら豆くんと一緒に暮らし始めたいきさつを教えていただけますか。

 奥さんが飼っていたので(結婚を機に)一緒に住むことになったんですけど、元々は奥さんの遠い知り合いがペットショップで購入した子で。そこで身動きも取れないような狭いケージに入れっぱなしだったり、ちょっと虐待みたいなこともされていて、挙句もう飼いたくないと言われたのを、奥さんが聞いて引き取ったらしいです。

 そういう犬って人間嫌いになる子が多いみたいですけど、めちゃくちゃ人間が好きで、人が来ると構って構ってって近寄っていきます。

――では、最初にかたまりさんと会った時も人見知りされなかった?

 まったくなかったです。逆に、最初は僕のほうが逃げ回ってたというか。犬は元々好きなんですけど、ちっちゃい頃、大型犬に指を噛まれてから触れるのが怖くて。

 だから、最初は“こんなにガンガン来る犬かぁ、どうしよう”と思ってたんですけど、犬用パペットで遊ばせながらちょっとずつ触ったりして距離を縮めていきました。

 そうやってるうちに、甘噛みっていうのがあるんだなとか噛まれてもそこまで痛くないんだなとかわかって触れられるようになりましたね。

2024.02.29(木)
文=高本亜紀
撮影=杉山秀樹
写真=水川かたまり