この記事の連載
#5 くせを活かした、勝手にまとまるパーマスタイル
なんてことないナチュラルなパーマスタイルに見えますが、もともとくせのあるモデルの方の髪質に、そのくせをあえて補強するようにパーマをかけ扱いやすくした、くせ毛の味方のスタイルです。コツは、根元は巻かず、頭皮に対して90度以下で巻くダウンステムでパーマをかけること。
またレッド系のカラーを、均一でなくランダムに、ムラになるように入れているのもポイント。モデルの方は、髪をまとめることが多いので、まとめた時に色が効果的にアクセントになります。
くせ毛のままでは広がる、うまくいかないというような方のくせ毛を活かした、勝手にまとまるパーマスタイルです。
オーダーとスタイリングのポイント
肩に付くくらいのレングスで、前髪も長めのミディアムに。後頭部の毛先はレイヤーを入れる。20mmくらいのロッドで、ダウンステムで根元は外して巻き、根元のくせの方向を活かしながら毛流れを付ける。
カラーはレッドバイオレットで大人っぽくエッジを効かせて。スタイリングは、全体を濡らした後に、バームを全体にもみこむ。
YANAGI’s Point
モデルの方の髪は元々くせがあり毛量も多めなので、パーマなしだと広がってしまうのですが、パーマでそのくせがうまく出るように調整したことで、格段にまとまりやすくなりました。くせ毛の方はパーマの持ちも良いのでオススメです。
このヘアスタイルを担当したのは……
Srawディレクター・柳 亜矢子さん
2006年、broocH(ブローチ)の立ち上げに参画。2021年7月、代官山に「Sraw」をオープン。サロンワークだけでなく、美容アイテムの商品開発にも携わる。
Instagram:@ayakoyanagi
【協力】Sraw
2024.01.18(木)
文=斎藤真知子