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ロットネストは最高のビーチリゾート!

 ロットネスト島は、環境保護の観点からも注目されています。島全体がA級自然保護指定の国立公園で、古くから具体的な取り組みが行われてきました。

 なにしろ1979年から風力発電に取り組み、2016年には太陽光発電も取り入れ、現在は島内の使用電力の45%を再生可能エネルギーで賄っています。また、海水を淡水に変える装置を導入し、飲水以外は全て海水を淡水化して賄い、生活汚水も島内の施設で処理しており、美しい自然が徹底して守られているのです。

 海だけでなく、島全体にオーストラリア固有の植物が生え、豊かな自然を眺めながらのサイクリングが人気です。

 島最長のビーチ「サーモンベイ」の近くでは、岩の先に「オスプレイ(ミサゴ)」というワシの一種の巣があります。世界最古、そして最大の巣は遠くから見ても迫力が。この日は子どもたちも見えました。

一日中、美しい表情を見せてくれる灯台

 ロットネスト島のもうひとつの名物と言えば2つの灯台。最初に、島の最高地点に「ワジャマップ灯台」ができ、ここからの眺めは最高です。

 海難事故をきっかけにつくられたもうひとつの灯台は、「ピンキービーチ」のすぐそばにある「バサースト灯台」。その名のとおり夕方にはピンク色に染まるビーチから夕陽に照らされた灯台を眺めたり、灯台のある場所まで登ってビーチごしのサンセットを眺めるのもいいかもしれません。

ワジャマップ灯台

所在地 Wadjemup Rd, Rottnest Island WA

バサースト灯台

所在地 Via Lancier St., Rottnest Island, WA

2024.01.30(火)
文=CREA編集部
撮影=鈴木七絵