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韓国ドラマファンもハマる韓国BLドラマの魅力とは

 タイのBLドラマ『2gether(トゥゲザー)』(2020年)の流行を皮切りに、日本に浸透してきたアジアBL。その中でもコンパクトなボリュームながら、韓国ドラマ特有の繊細な演出とK-POP風のイケメン俳優を起用した韓国BLドラマが今アジアドラマ視聴者の間で話題になり始めています。

 コロナ禍で韓国ドラマにハマったCREAの編集者も、ZEROBASEONE(ゼロベースワン)のキム・ジウンさんが韓国BLドラマ『プンドク荘304号室の事情』(2022年)に出演していたことを知って興味を持つようになりました。

 韓国BLドラマの買い付けを担当するエイベックス・フィルムレーベルズのシン・ドーンさんに、韓国で起こったBLブームやおすすめの作品について伺います。インタビュー【前篇】を読む


脚本と演出に力を入れた『セマンティックエラー』

――私はまだまだBLドラマの初心者なんですけど、そういう人におすすめの作品はありますか?

シン 世界で評価されている作品は、やっぱり面白いです。2023年春に、海外の韓国BLドラマファンにアンケートを取ったランキングがあるんですよ。

1位 『セマンティックエラー』(2022年)
2位 『To My Star』 1&2(2021年、2022年)
3位 『Blueming~君に染まる』(2022年)
4位 『僕らの恋愛シミュレーション』(2023年)
5位 『ひかり男子高生徒会』(2021年)
6位 『俺は恋愛なんか求めてない!』(2023年)
(Kpopmapより)

――『セマンティックエラー』って、目立たない性格の主人公が、大学で陽キャの先輩と出会って恋に落ちる話ですよね。やっぱり人気なんですね。

シン 韓国では社会現象と捉えてもいいくらいの人気ぶりでした。この作品で前代未聞のBLブームが到来して、保守的な日刊新聞の『朝鮮日報』やテレビでも特集されましたし、韓国の映画好きで知らない人はいないシネマ専門誌『CINE(シネ) 21』の表紙を飾ったりもしたんです。

 この雑誌は売り切れて入手困難になったほど。韓国では2022年の夏に映画版が公開されましたが、2024年1月からは日本でも公開されます。

2023.12.29(金)
文=ゆきどっぐ
撮影=佐藤 亘