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大手の制作会社が関わった作品も

――どの作品も特徴がありますね。

シン 『セマンティックエラー』以降、大手の会社が参入した作品もあります。

 レモンレインが韓国で有名な映画配給会社NEW(ネクスト・エンターテインメント・ワールド) と共同制作した『ラブ・トラクター』や、NEWと電子コミックの権利元KENAZ(ケナズ)が共同制作した『Blueming~君に染まる』。まだ私も見ていないのですが、NEWと韓国の老舗映画会社Myung Film(ミョン・フィルム) が手掛けた『君の歌になる~ついてきてパラム~』(2023年)も気になります。

――NEWが関わっている作品が多いですね。有名な会社なんでしょうか。

シン 2023年の大ヒット作となったディズニープラスの配信ドラマ『ムービング』やコン・ユ、マ・ドンソクが出演した『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)も制作している大手です。制作だけでなく、韓国でも大ヒットした『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年)の配給も行っています。

――すごい。そんなにたくさんの作品、観られるかな……。

シン 一度見始めると、きっと止まらなくなりますよ。韓国で初めて作られたBLドラマ『君の視線が止まる先に』(2020年)は、日本で話題となった『おっさんずラブ』(2016年)からインスピレーションを受けた作品。制作会社の社長が「韓国には、こういうドラマがなかった」と企画したそうです。きっと日本のみなさんにも親しい要素があるはずですよ。

――えー! そんな縁がある作品もあるんですね。

2023.12.29(金)
文=ゆきどっぐ
撮影=佐藤 亘