心と体のバランスを整え、明日に嫌なことを持ち越さない
高野さんが心を砕くのは、子どもと自分自身の、心と体のコントロールである。
そのバランスが崩れると、仕事にも支障をきたし、生き生きとした生活を営むことができないと痛感しているからだ。
まずは、なるべく定時通りに帰るということ。帰宅時間が遅くなれば、晩御飯が遅れ、手抜きとなり、親子で体調をくずしたり、熱を出したり。その悪循環を避けたい。
美容師という接客業では仕事での時短効率化はなかなかむずかしいが、なるべく5時で仕事を切り上げて、保育園へお迎え後、家に戻る。手早くご飯の準備をして食卓につくのは7時20分ころ。お腹がすいて待っていられない子どもには、納豆ご飯や、多めに作って冷凍をしておいた炊き込みご飯などをすぐ食べさせる。
その間におかずを用意して、ゆっくりと食卓を囲み、8時20分にはお風呂に入れる。
子どもの調子が悪そう、風邪のひきはじめ? と疑われるときや野菜をなかなか摂れないとき、高野さんが子どもに飲ませているのが大麦若葉の粉末だ。
大麦若葉は、大麦が成長する前の若葉を収穫したもので大変栄養価が高いと言われている。ヨーグルトなどに混ぜれば子どもでも食べやすく、おかげでぐっと風邪をひきにくくなったと感じている。
また、高野さんの朝のメイク時間は7分。パッパとやるためには普段のお肌の手入れが欠かせない。週に1度のパックでお肌の状態を良く保っているが、いつの間にやら日曜の夜には子どもたちもいっしょのパックタイムが恒例に。楽しい週末のひとときを過ごし、週明けの朝を気持ちよく迎えるように心がけるのも、心のコントロールの技のひとつ。
キャリアアップに子育ては、障壁となるのだろうか? 答えは否だ。高野さんは、一旦は店長職を退いたが、子育てを通じて人間的に一回り成長をしている。
「今は、将来に何も不安がないんです」と語る高野さん。一番大変な子育て期を乗り越えて「なんとかなるのかな」という自信がついたようだ。
回り道のようにも見えるが、必ずその道は上に続いているということを、高野さんは私たちに教えてくれている。
Column
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2014.01.16(木)
text & photographs:HITOMINA