新名聡野さん
家族:夫(中西さん)、風薫ちゃん(3歳8カ月)、花薫ちゃん(3歳8カ月)
会社:株式会社マスクマン
URL:http://maskman.co.jp/
仕事内容:取締役/Web企画・制作・デザイン
勤務体制:フルタイム
フリーのデザイナーとしての活動を経て、今年、Webディレクターである夫の中西さんと制作会社を立ち上げた新名さん。
涼やかな印象の女性だが、実はなかなかに情熱的な人柄のようだ。
前向きで決断力があり、新会社の立ち上げに関しては常に夫をリード。がむしゃらに立ち上げに向かって進んだのは新名さんのほうだとか。
「自分は短気なところがあり、すぐ結果を求めて、焦ったりイライラしてしまう」という新名さん。そこを補うのが夫の中西さんだ。中西さんは、新しいことをやるのに慎重なタイプ。ただ、熟慮を重ねたうえで一歩踏み出せば、迷いはない。
新しいことに主導権を握って進めていくのは新名さんだが、じっくりと状況を見ながら周りを固めていくのは中西さん。最終的な判断は中西さんが下し、新名さんも納得する。このうらやましいほどのチームプレーは、子育てでも存分に生かされている。
お子さんは3歳の双子姉妹。朝は、仕事のスケジュールを見ながら、どちらか行けるほうが子どもたちを保育園に送り、帰ってから夫婦で出勤。
一緒にいてもいなくても、常に夫婦間の連絡を怠らない。それは仕事に関することであったり、病気の子どもをどちらが迎えに行くかといったことであったり、その時によって異なるが、フェイスブックのチャットを使い、連絡が取れない状況はほぼない。
夫婦二人で会社を立ち上げることに関しては、不安がなかったわけではないが、思いがけないメリットもあった。
それは「子どもの成長に合わせてライフプランを作り、そこに会社の成長を重ねることができる」ということ。いわば、「ポジティブ公私混同」。
「小学生になったら、どの地域の小学校に入れたいか。そのためには、どのくらいの家賃が必要か。その家賃を稼ぐためにはどの程度会社で利益を出せばいいのか。そのためには、どれくらいの規模の会社で、どのくらいのことができるようになっていなければならないか。そのために今やることは何か」
会社の経営や成長戦略というのはともすればむずかしく考えがちだが、家族の成長に合わせ、夫婦でシンプルに決めていく。
会社を立ち上げたばかりの新名さんは超多忙。デザイナーとしての仕事以外の雑務も何でもこなさなければならない。少しの時間も無駄にはできないという気持ちで、メールのチェックはなるべく行き帰りの電車の中ですませたり、アラート機能を最大限利用。今日するべき仕事を逃さずチェックできるようにし、細かいところで無駄を省く。
そんな新名さんに、家事時短のために役立っているものを聞いてみた。
2014.02.22(土)
文・撮影=HITOMINA