笑顔になれる肌触り出雲生まれのコットン作り

◆加藤完一商店[雲南・大東町]

 現在、自給率ほぼ0%という日本の綿花。奥出雲・雲南市の加藤完一商店は、そんな状況に一石を投じる作り手だ。

 「この地域の美しい景観を守りながら、目指すは自給率1%」と語るのは、代表の藤原潤さん。

 日本の原風景である棚田が連なる山王寺地区の耕作放棄地を利用し、栽培期間中は無農薬で行われるコットン作り。

 世界的にも希少な“超長綿”を中心に栽培し、それを使ったニット製品は、シルクのように繊細で幸せの肌触りである。

 また、例年5月の種蒔き、11月の収穫にも参加でき、一枚のニットに詰まった作り手の思いを深く体感できる。

加藤完一商店

所在地 島根県雲南市大東町
電話番号 090-6414-3767
https://katokanichi.jp/
Facebook https://www.facebook.com/katokanichishoten/
●実店舗はなし。島根では奥出雲葡萄園にて取り扱い。山王寺棚田のコットン種蒔き会、収穫会、そのほかのイベント情報はFacebookにて。

次のページ 一生使い続けたい、唯一無二の箸を手に入れる

CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。