この記事の連載
島根の気になる作り手たちの逸品を探しに。今日と明日で気になる2軒の手仕事工房・ショップをご紹介。今日はクラフト好きならぜひとも立ち寄りたい一軒「吾郷屋」。
思わず笑みがこぼれる“吾郷ワールド”へ
◆吾郷屋[出雲・平田町]
![可動式紙人形シリーズ“おっさん”。6~7cmほどの紙人形で、手首や足首まで動かせるのに驚く。一体一体、異なる名前とプロフィール付き。各3,000円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/1280wm/img_87880f40fd9da88d72e392b4949c031f109224.jpg)
古き良き風情を残す人気の散策エリア、木綿街道・雲州平田。その古い町並みに佇む「吾郷屋」は、クラフト好きならぜひとも立ち寄りたい一軒。その独自の世界観の虜になること間違いなしだ。
![工房にて吾郷直紀さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/5/1280wm/img_85c4e15c24493c4bd985e001cbb1293f139489.jpg)
子供のころから紙工作が大好きだったという店主の吾郷直紀さん。小さな空間には紙への愛情が満載で、代表するアイテムといえば、ハードカバーのノートブック。
![サイズ、紙質、模様などを組み合わせてカスタムメイドできる“ノートブック” 4,070円~(完成まで現在、数カ月待ち)。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/1280wm/img_43f65e67e406b7cadfa1ccb4a571d7fb219088.jpg)
一冊一冊すべて丹念に手製本され、さらに驚くのがカラフルな表紙。模様はすべてミクロの精緻さで紙を切り、嵌め合わせて生み出されたもの。
![紙を貼り合わせて表現される世界に驚嘆。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/a/1280wm/img_7a8d190d6452ed55fd2db159d5c0f7c352316.jpg)
まるで一枚の紙のように継ぎ目を感じさせず、まさに唯一無二の“紙技”が凝縮している。
![“豆帳” 各550円(モチーフしおりは+330円)。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/e/1280wm/img_fe1a8aa0220df57c12aabcd91a90b62295921.jpg)
さらに注目したいのが、吾郷さんならではの遊び心に溢れるシリーズ。“豆帳”は、サイズわずか25ミリの小さなメモ帳。
もちろん手製本で、表紙のひらがなも手作業で切り抜き。小さな猫や熊などのしおりがなんともキュートで、思わず笑みがこぼれてしまう。
![小さな文字を丹念に切り抜く。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/1280wm/img_dc0a219bc0be666ea255d6f3403b079853601.jpg)
また、可動式紙人形“おっさん”シリーズも見逃せない。ほかのどこにもない独自の“吾郷ワールド”。それを体感しに出かけたい。
![小さな店内に作品が。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/1280wm/img_dc7da917fc1d88692af75f02fadf844c190296.jpg)
吾郷屋
所在地 島根県出雲市平田町721
電話番号 0853-77-6087
営業時間 10:00~17:00
定休日 火・水曜
交通 一畑電車 雲州平田駅から徒歩約9分
https://www.agouya.com/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.10.01(日)
文=矢野詔次郎
撮影=鈴木七絵
協力=島根県観光連盟
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。