この記事の連載
バーナード・リーチ直伝の技法で生み出された不朽の名作を
◆湯町窯[松江・玉造]
![取っ手の付け方にも、民藝の技が詰まっている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/d/1280wm/img_ddc969bfd9c31d0e2a4cb425769147d5152473.jpg)
古くから勾玉の産地として知られる玉造温泉。今から約100年前、この地に開窯した湯町窯も民藝好きなら、一度は訪れたい場所。
![バーナード・リーチが描いた貴士さんのポートレートなどゆかりの品も。写真には、若き日の琇士さんが。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/9/1280wm/img_091138e656ec5b3b19b2dfc55862ae62172985.jpg)
民藝運動に感銘を受けた2代目・福間貴士さんが河井寛次郎、濱田庄司らの指導を受け、さらにバーナード・リーチからは英国伝統のスリップウェアの技法を授かった。
![福間琇士さんと庸介さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/e/1280wm/img_1e79c6f0deb0161e888f97d653a88060264557.jpg)
現在、3代目の福間琇士さん、4代目を継ぐ庸介さんによって器作りが受け継がれ、癒やされるフォルムと色彩が魅力的。
![小さなエッグベーカーに卵を落として待つことしばし。とろりと仕上がる半熟卵に、唇はもちろん、舌も喜ぶ。器に宿った民藝の心を実感するだろう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/4/1280wm/img_148a47fb5bd8b68cfc40bc3b39ac0e0d267130.jpg)
![色鮮やかな器。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/8/1280wm/img_28f8af572c3003fc445899147077b1a5142295.jpg)
なかでも目玉焼きがふっくら美味しく仕上がる“エッグベイカー”は、まさに不朽の名作。ぜひ手に取ってみたい。
![ひとつひとつ手描きされるスリップ模様。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/1280wm/img_038edbf4743ed0fdf3bc37a1a7386573100593.jpg)
湯町窯
所在地 島根県松江市玉湯町湯町965
電話番号 0852-62-0726
営業時間 8:00~17:00(土・日曜、祝日 9:00~17:00)
定休日 無休
交通 JR玉造温泉駅から徒歩約1分
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.09.20(水)
文=矢野詔次郎
撮影=鈴木七絵
協力=島根県観光連盟
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。