この記事の連載
島根には山陰のとびきり食材を味わえるレストランやカフェ、老舗の料理店が多数。注目のお店を今回から4回に渡り4軒ご紹介。
今回4軒目でご紹介するのは、豊かな海に囲まれた隠岐諸島のひとつ、人口約600人の知夫里島で島の食材を使ったフランス料理がいただける「CHEZ SAWA」。
人口600人の離島で優雅なフランス料理を
◆CHEZ SAWA[隠岐諸島・知夫里島]

松江・七類港からフェリーで120分。豊かな海に囲まれた隠岐諸島のひとつ、人口約600人の知夫里島に2022年10月、小さなフランス料理店がオープンした。

オーナー兼マダムの岡田紗和さんは、岡山のぶどう園などで働いた後、農業をするために島へ移住。そして厨房に立つシェフの里野モミイチさんもフランス、ドイツで修業し、リゾートホテルなどで活躍した後に隠岐へ。島が育む健康的な素材で、魅惑のフルコースを作り上げる。

「鯵は、今朝シェフが釣ってきました」「茄子やズッキーニは自家農園のものです」「軍鶏も自家鶏舎で育てています」と、一皿一皿を彩る食材の多くは、なんと自給自足。しかも、フランス料理のソースに負けない、旨みの濃さに驚くばかりだ。

お客さまは地元と旅行者が半々。
「島では、鯵は今まで釣り餌にするばかりだったそうで、うちで食べて“美味しいんだねぇ”って驚かれるんです」(岡田さん)。

地域の人々も笑顔にするレストランで、幸せな時間をのんびりと満喫しよう。

CHEZ SAWA
所在地 島根県隠岐郡知夫村仁夫2293
電話番号 050-8885-0767 ※完全予約制
営業時間 11:30~14:30、18:00~21:30
定休日 不定休
交通 知夫里島・来居港から車で約10分(島内の移動はレンタカー、または観光タクシーの事前予約を)
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Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.09.28(木)
文=矢野詔次郎
撮影=鈴木七絵
協力=島根県観光連盟
CREA Traveller 2023 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。