この記事の連載
一生使い続けたい、唯一無二の箸を手に入れる
◆煤竹工房奥出雲[雲南・木次町]
出雲神話の舞台・斐伊川の畔、風情ある湯村温泉にギャラリーを構える「煤竹工房奥出雲」は、一生モノの箸を手がけるユニークな作り手だ。
煤竹とは、茅葺民家の骨組みに使われ、数百年をかけて囲炉裏で燻されたもの。今や入手困難なこの素材を丹念に磨き上げ、削り出し、唯一無二の箸を生み出している。
「試しにコンニャクをつまんでみてください」と代表の若槻和宏さん。
まったく滑らず、まさに感動の使い心地である。包丁を研ぐように箸先を磨き直すアフターサービスも好評だ。
「お箸で人と人の橋渡しができれば」との若槻さんの楽しいトークを聞きながら、“運命の一膳”に出会える。
煤竹工房奥出雲
所在地 島根県雲南市木次町湯村1324
電話番号 090-3747-7922
営業時間 土・日曜、祝日 11:00~18:00(平日は要予約)
定休日 不定休
交通 出雲空港から車で約30分
https://susudake-okuizumo.jimdofree.com/
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.10.05(木)
文=矢野詔次郎
撮影=鈴木七絵
協力=島根県観光連盟