四人姉妹は全員が“ちょっとずつ私”という感じ
――『四人姉妹』はタイトルの通り、母親の死をきっかけに8年ぶりに実家に集まることになった四人姉妹が久しぶりに対話を重ねていくことで、姉妹が抱える葛藤や家族の秘密が明らかになっていきます。作品の着想はどういったところから得たのですか。
自分自身のパーソナルが結構反映されているかもしれないです。脚本を書くにあたって、いろいろと書きたいテーマはあったのですが、初めての作品なので、知識のない分野の作品を描くよりは、自分の内から湧き上がるものを形にしたい、と思っていたので。
――ご自身も三女のいおり役として出演されていますが、いおりが自分のキャラクターに一番近い?
そんなことないです。四人全員にちょっとずつ私が投影されている、という感じですね。だから作品全体としてはすごく私らしい作品かも。
私は現実では、三人姉妹の一番下なんです。でも、実はもう一人弟か妹になるはずの子がいたのですが、流産してしまって。本当に産まれてきていたらどうなっていたんだろうと書き上げました。四女のうりという名前もウリエル(天使)からとっているんです。
2023.08.17(木)
文=CREA編集部
写真=今井知佑