2023年7月13日から配信スタートしたNetflixシリーズ「御手洗家、炎上する」が、日本の「今日のシリーズTOP10」で第1位を獲得、さらには世界55の国・地域の「今日のシリーズTOP10」でもTOP10入りを果たし、注目が集まっている。

 藤沢もやし氏による同名漫画を映像化した本作は、御手洗家炎上の秘密をめぐる物語。永野芽郁さんは家族を奪われた御手洗家に復讐心を燃やす村田杏子を演じ、工藤阿須加さん&中川大志さんは御手洗家の兄弟として対峙する。

 裏切り、駆け引き、SNSの炎上……ドロドロ要素がふんだんに盛り込まれ、激しい台詞の応酬を劇中で見せてくれた3人。……ではあったが、役から離れた彼らはとにかく明るいムードで取材部屋に登場した。

 永野さんが、工藤さん&中川さんに向け「久しぶり~!」と手を振れば、ふたりは相好を崩し「元気だった?」「忙しくない?」と声を掛け合う。また、工藤さんが中川さんに「ほんっとにイケメンだな~!」と振れば、「ありがとうございます(笑)。工藤さん、焼けてません!?」と中川さんが返すなど、和気あいあい。

 仲睦まじい永野さん&工藤さん&中川さんに、本作撮影のエピソードやそれぞれの家庭での“マイルール”、好きな家事と苦手な家事に至るまで、にぎやかに鼎談してもらった。


役作りのために受けた「家事代行レッスン」

――「御手洗家、炎上する」では、皆さん今までのイメージにない役に挑戦された印象です。臨むにあたり、どのようにキャラクターを深めていきましたか?

永野 私が演じた杏子は、御手洗家に家政婦としてやってくる役どころです。だから、まず「家事代行レッスン」を受けました。

中川 へ~! どういうことをやるの?

永野 掃除機のかけ方を教えてもらったり、お料理のレッスンもしました! 普通は掃除機を前に押すじゃないですか。でも、ゴミが残っていないかを確認するために後ろに引いていくんですよ!

工藤&中川 へぇ~!

永野 内面的な要素で言うと、この物語は杏子の復讐劇ではありますけど、脚本を読んだときに意外とわかりやすく悪な人がいないな、という印象を受けたんです。だからこそ、すべてが悪に見えすぎないように、意識して作っていった気がします。

――特に永野さんは、鈴木京香さん演じる御手洗真希子とのバトルがすごかったです。各話で見られるやり合いのシーンについては、いかがでしたか?

永野 やはりすごく緊張しました……! 京香さんはカメラが回ったときに、一瞬で真希子さんに切り替わるんです! 圧だけでつぶされちゃいそうなぐらいオーラを放って現場にいらっしゃったので、なんか……吸い込まれちゃいそうで怖くて。だから杏子としても、私としても「ちゃんと立っていなきゃいけない、負けないようにしなきゃ!」と緊張感を持ってずっとやっていました。

2023.07.25(火)
文=赤山恭子
写真=釜谷洋史
スタイリスト=亘つぐみ@TW(永野芽郁)、伊藤省吾(sitor)(工藤阿須加)、徳永貴士(SOT)(中川大志)
ヘアメイク=石田絵里子(永野芽郁)、髙田裕栄(HAPP’S.)(工藤阿須加)、佐鳥麻子(中川大志)
衣装協力=PRADA(永野芽郁)