イギリスの絵本に出てくるお菓子も登場

 お菓子を作っているのは、ダラント・ミミさん。お菓子が好きで、有名パティスリーの工房で長く働いていたそう。オーストラリアや香港、韓国などで暮らした経験もあり、イギリス人のご主人と結婚してイギリスへ。

 「イギリスのお菓子に出合って、その美味しさを伝えたいと思うようになったんです」とミミさんは言います。イギリスで購入したヴィンテージ家具や照明をさりげなく配したお店は、イギリスの家庭の小部屋に迷い込んだかのよう。

 「英国菓子ですが、お菓子に使う材料は、ほとんどが国産。私自身も子供がいるので、日本中の子供たちに安心して食べてもらいたいと思い、こだわって作っています」

 これまでに、クリスマスやイースターの伝統菓子を作ってきたミミさん。「もっとイギリス菓子に親しんでほしい」と、ピーターラビットにちなんだお菓子を初展開。「アプリイ・ダプリイのジャムタルト」や、ねこまきプディング「ローリーポーリープディング」など、珍しいお菓子も作りました。

 「ピーターラビットのつもりのビスケット」と名付けた、1個1個顔が違うアイシングのビスケットも登場。イギリス菓子のファンにはたまりませんね。

 ミミさんは「次のテーマは、『不思議の国のアリス』かな」とにっこり。「これからも毎年イギリスに行って、知識や技について学び、お菓子を作っていきたい」

 小さなお店から次々に発信される英国菓子に注目です。

ロージーズベーカリー

所在地 兵庫県神戸市垂水区塩屋町3-10-16
電話番号 078-742-7584
Instagram @rosiesbakery.kobe

Column

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2023.06.11(日)
文・撮影=そおだよおこ