まるで夢のような世界、観てると思わずお菓子が食べたくなる

◆『チャーリーとチョコレート工場』(2005年/Prime Video)

映画『チャーリーとチョコレート工場』。
映画『チャーリーとチョコレート工場』。

 続いて紹介するのは、世界中で大ヒットを記録した人気作品『チャーリーとチョコレート工場』。監督は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』や『アリス・イン・ワンダーランド』といった幻想的な映画を手がけるティム・バートン。本作は第78回アカデミー賞の衣装デザイン賞にノミネートされたことでも有名です。

 本作のメインキャラクターであり、チョコレート工場のオーナーのウィリー・ウォンカを演じるのは、ティム・バートン作品に数多く出演しているジョニー・デップ。主人公のチャーリーを演じるのは『ネバーランド』でもジョニー・デップと共演したフレディ・ハイモア、さらにチャーリーの母親を演じるのは監督のかつてのパートナーであったヘレナ・ボナム=カーターという、監督とキャスト陣同士の結びつきが強い作品です。

 そんな『チャーリーとチョコレート工場』のストーリーは、ウォンカのチョコレートに金のチケットが入れられ、チョコレートが配送されるシーンからスタートします。主人公のチャーリーは、ひょんなことから金のチケットを手に入れることになり、晴れてウィリー・ウォンカのチョコレート工場へ見学しにいくことに。招待されたチャーリーを含む5人の子どもとその家族の運命がどうなっていくのか、ワクワクとドキドキが止まらない展開が待っています。

 物語の魅力といえば、やはりウィリー・ウォンカのチョコレート工場内の描写。中に入るとチョコレートの川や奇妙な小人たちのダンスなど、独創的で不思議な世界観を楽しむことができます。

 歌と踊りが満載の本作は、ダニー・エルフマンの音楽も相まって何度も見返したくなること間違いナシ。ティム・バートン監督ならではのブラックジョークや、ポップとダークが混在する世界観と心温まるストーリーに惹かれることでしょう。

あらすじ

貧しいながらも、両親と祖父母の愛情にあふれた7人家族で暮らすチャーリー。ある日、謎だらけで有名なチョコレート工場の経営者ウォンカ氏が、5人の子どもを工場に招待すると発表して大騒ぎに。世界にたった5枚しかない黄金切符を手にした子どもだけが入れるチョコレート工場。チャーリーは誕生日にチョコレートをもらうが……。

2023.02.11(土)
文=加藤棗(A4studio)