2月のシーズンイベントといえば、チョコレートの香り漂うバレンタインデー。大切な誰かに贈るのもよし、自分へのご褒美に買うのもよし、最近では「男性にチョコレートを贈る日」だけではなく、多様性を体現したイベントデーとなっています。
U-NEXTやAmazon Prime Videoといった動画配信サービスでもバレンタイン映画の特集が組まれており、おうちデートはもちろん、お友達同士やひとりでも自宅でバレンタイン気分を楽しむことができます。
そこで今回は動画配信サービスで観られるバレンタイン映画を5作リコメンド。バレンタインデーにちなんだ、甘いお菓子や恋愛をテーマにした作品をご紹介していきましょう。
ロサンゼルスに住む男女10組のロマンティック・コメディ
◆『バレンタインデー』(2010年/U-NEXT)
最初にご紹介するのは、ゲイリー・マーシャル監督による群像劇『バレンタインデー』。本作は特定の主人公を設けず、あるひとつの場所を舞台に、そこに集う複数の登場人物の人間ドラマを並行して描くグランド・ホテル形式で展開されます。
主演は『ベガスの恋に勝つルール』でもお茶目な好青年を演じたアシュトン・カッチャー。さらにジュリア・ロバーツ、アン・ハサウェイ、ジェシカ・アルバ、シャーリー・マクレーン、キャシー・ベイツなど、名だたる俳優たちが集結した豪華なキャスティングとなっています。
ストーリーは2月14日のロサンゼルス、恋人たちがそれぞれのバレンタインデーの朝を迎えるところから始まります。花屋のオーナーであるリードは、バレンタインデーの朝に恋人にプロポーズをし、気持ちを受け入れてもらい有頂天に。そんな彼を中心に、目まぐるしくキャラクターが入れ替わり、主人公であるリードを含めた男女15人それぞれの思いが交錯した恋愛模様が描写されていきます。
舞台となるロサンゼルスの華やかな風景や街並も見どころのひとつ。視聴者の心をくすぐる演出や、海外らしいインテリアが魅力といえるでしょう。また、本作で俳優としても登場しているテイラー・スィフトの楽曲も作品の雰囲気にぴったり。さらに、登場するキャラクターは子どもから老夫婦までさまざまなので、キャラクターの誰かしらに感情移入して観ることができるのもポイント。ひとつの作品でありながら登場人物ごとのストーリーを楽しめるので、まるでチョコの詰め合わせのような贅沢な気分を味わえるはず。
日本では女性が男性へチョコレートをプレゼントするのが主流ですが、本作ではバレンタインデーは男性が女性へ花束をプレゼントする日。甘い恋模様だけでなく、コメディ要素をあるので、恋人だけでなく友人や家族と一緒に楽しめる作品です。
あらすじ
ロサンゼルスを舞台に、2月14日のバレンタインデーをめぐって、新たに生まれるカップル、別れるカップルが交錯しながら恋に一喜一憂する姿が描かれる。
2023.02.11(土)
文=加藤棗(A4studio)