◆03 和歌山「天乙商店」の練りもの
かまぼこやさつま揚げなどの練りもの好き、私の読者さんなら結構いるのではないでしょうか。私も練りもの、大好物。海側の地方に行くとついチェックしてしまうのですが、今年はかなり好みのものに出合えました。
和歌山県は有田市「天乙(てんおと)商店」さんの「おつまみ天ぷら」がおいしいんだ。ごぼうやれんこん、いかや海老、生姜なんかがしっかり感じられて、なんとも良心価格で。実際に製造されるところも見学してきましたが、誠実なものづくりをしっかりと感じられましたよ。
「みっくす」というおつまみ天ぷら盛り合わせ、200g×3袋がおすすめ。税込みで1,620円！ 他にタチウオを贅沢に使った「ほね天」もよかったですよ。
◆04 山形「お日さま農園」の野菜
今年は山形県寒河江市「お日さま農園」さんを訪ねることができたのも、大きかった。日本各地にすばらしい野菜を作られる農家さんがいらっしゃいますが、とりわけ「ああ、こちらの味わい……好きだ！」と思えたんですね。肌が合うというのかな。
今年の初夏、取材でうかがっていただいた野菜のおいしさが忘れられなくてねえ。その後に通販を2度利用しましたが、おなじみの野菜のすべてが目を見張るおいしさで、生命力に満ちていて。料理がいつにも増して楽しくなったんです。
西尾さんご夫婦が、農薬や化学肥料を基本的には使わず育てる野菜の数々。年間約100品種を育てられています。販売は不定期になるようですが、インスタグラムをチェックしてみてください。
お日さま農園
Instagram：@ohisamanouen.yamagata
◆05 秋田「ほそかわ農園」の桃
秋田県横手市「ほそかわ農園」さんが作る「陽夏妃」という桃、忘れられません。大ぶりで食感がしっかり、果肉は硬めなんだけど、非常にみずみずしい。品のある甘みと穏やかな酸味が共存しているんです。ゆっくり噛んで味わってほしい。
1個じっくりといただいた後、「ああ、取り寄せてよかったなあ」としみじみしました。また来年、シーズンになるのが待ち遠しくてならず。
ほそかわ農園
2022.12.10(土)
文・撮影＝白央篤司
