CREA 2026年秋号は「1冊まるごと人生相談」特集。編集部には、仕事についてのお悩みもたくさん寄せられました。
キャリアアップのために勉強したい。英語も話せるようになりたい。――と思いつつ、日々に忙殺される私たち。突破口は果たしてどこに?
英語コーチングサービス「プログリット」で、多くのビジネスパーソンを導くコンサルタントの夫津木さん、佐川さんに相談してみました。
【質問】三日坊主で終わってしまう
資格の勉強や日記、運動など、何かを始めてもいつも三日坊主で終わり、自己嫌悪に陥ります。物事を習慣化させるためのコツやマインドセットがあれば知りたいです。(40歳・女性・おはな)
佐川 何かを習慣化するときに役立つのが、「〇〇したら△△する」と決めておく方法です。既存の習慣とセットにするのがコツで、「スキマ時間に勉強する」ではなく、「歯磨きが終わったら英単語を3つ覚える」「電車に乗ったら英文を1つ訳す」と決めておく。すると、意志の力に頼らず、スムーズに行動に移すことができます。
夫津木 勉強は長距離走なので、いかに無理なく続けられるかというのが、大事なポイントですね。
佐川 ただ、個人的には、三日坊主賛成派です。一度モチベーションが落ちても、時間をおいてまたやってみようと思えれば、問題ないと思うんです。次は4日続けてみようとか、少しずつ上乗せしていければいい。
私たちのお客様の中にも、最初の1週目は毎日2時間半頑張っていた方が、2週目に入った途端、1日15分になることはよくあって。毎週行う面談で英語の話はあえてせず、見守る姿勢を取ることで、ペースを取り戻していただいたことがあります。
夫津木 根性論で乗り切ろうとするのではなく、「何のために勉強を始めたのか」という、当初の気持ちや目的意識に立ち返ることも学習の継続には有効ですね。
【質問】仕事や育児が忙しく、勉強する時間がなかなか取れません
部署異動を機に英語のスキルを求められるようになりました。ただ、業務量が多い上、2歳の子どもがおり仕事と育児に追われ、いつ勉強をしたらいいのか頭を抱えています。(38歳・女性・ビスケ)
夫津木 多忙なビジネスパーソンでも、「1日1時間なら捻出できる」という方は多いのですが、「1時間はしっかり勉強しなきゃ!」と意気込みすぎると、できないときに自分を責めてしまい、挫折しやすくなってしまいます。
まずは1日のスケジュールを書き出して、10分、15分集中できる時間がどこにあるのか、移動中や待機中も含めて“見える化”してみてください。そこを勉強に充てると決めることで、新たな勉強時間を生み出すことができると思います。
佐川 時間がないのは、ひとりで仕事を抱え込みすぎているせいかもしれません。その仕事は絶対に自分がやらなければならないことなのか、部下に任せることもできるのではないか。パートナーと自分の、家事や育児の分担は適切か、改めて考えてみては。
夫津木 勉強は継続していくものなので、周囲の協力は重要ですね。
文=伊藤由起 写真=平松市聖
CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
